基礎体力と体力をつけるには?
体力とは?
体力とは、人間の活動の基礎となる身体的能力と考えるのが普遍的であります。猪飼の分類では体力は身体的要素と精神的要素と大別され、それぞれ行動力と防衛体力に分けられます。
運動能力を規定する要因としては、行動体力が重要であり、体力測定として実際に測定され、体力評価の指標となります。
2000年から日本国民の体位変化や運動の進歩や高齢化などを踏まえた(新体力テスト)が導入されている。
一方で、温度調整、免疫、適応の機能として防衛体力は、ストレスに対する抵抗力であり、生存性の充実した状態である健康を支える体力として、重要な役割を果たしている。
高齢者にとって、防衛体力も健康維持には重要な要素となるが、防衛体力を定量化する方法はいまだ確率されておらず、それに関わる要素については何ら測定されていない状態である。
加齢に伴う行動体力の変化は?
筋、骨格、呼吸循環といった身体の諸機能は、10歳代後半から20歳代でピークを迎え、30歳代頃から低下を始めます。
加齢に伴う低下率は体力要素によって異なるが、最も顕著な低下が認められるのは平衡性(閉眼片脚立ち)である。
20歳時の値と比較して、40歳で50%、70歳では20%まで低下する。
一方、筋力の代表値である握力は低下率も最も少なく、70歳でも20歳時の70%以上の筋力を保っている。
他にも、全身持久力(最大酸素摂取量)瞬発性パワー(垂直跳)は10年間に10%ずつ直線的に低下する。
体力レベルの低下率は、加齢に伴い個人差も大きくなり、性差も認められる。
加齢に伴う骨格筋量の変化
加齢に伴う骨格筋量の変化には全身で認められる。
部位の差がそのなかでもある。
筋厚の加齢変化を20代の値を100%と示した時は、上腕では、上腕三頭筋(上腕後面)大腿では前面(大腿四頭筋)さらに体幹(腹直筋)における筋厚の減少が著しいとでています。
このように部位の差が生じる原因については、明確ではない。
加齢に伴う筋力の変化
筋力における加齢性変性は、骨格筋量の加齢性変化をおおよそ反映した形で現れる。
筋群に違いがありますが、20歳~30代で筋力のピークを迎えた後、加齢に伴い徐々に低下します。
しかし、上半身と下半身では加齢に伴う低下率が異なります。
20歳を100%とし60歳の時で足筋力および上体起こしは60%まで低下するのに対し、握力は80%の低下にとどまります。
この事から加齢に伴い下半身の低下と体幹筋力の低下が著しい事を示唆されています。
年齢を重ねる事で意識して頂きたいのは、下半身の筋力強化と体幹を意識する事が重要となります。
最後までブログを読んで頂き有難う御座いました。
全ては皆様の健康の為に。